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このような記事に安易に飛びついてはいけません。

元論文が分かりませんが(そもそも論文としてリリースされているかも分かりませんが)、認知症の一般的な臨床研究と比較して圧倒的に対象者数が少ないため、必要な対象数を計算して行っているという前提ですが、この研究で示そうとしたエンドポイントは、このBDNFという物質の数値であったと予想されます。

このようなエンドポイントを代用エンドポイントと呼びます。患者さんにとって重要なアウトカムではなく、「〇〇が下がった」という数字遊びになっているので「代用」と言うのです。それは必ずしも悪いことではないですが、BDNFという物質が上昇することと、認知機能が改善することはイコールではありません。記事を読むとそのようにも読めてしまいますが、科学的にはその解釈は不適切です。

また、後に示される認知機能の改善は、二次的なエンドポイントであり、これについてはその差が偶然かバイアスによるものかということが全くわかりません。

要するに、本研究から、タイトルの「ミドリムシを食べ続けると脳の認知機能が改善」という結論は導けません。
プレスリリースは以下のとおり
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2931/tdnet/1713595/00.pdf

研究として吟味できないので何とも言えません。どう割付して、どの程度のスコア変化があったのかも単位がないものもあってわからず。

少なくとも認知機能速度は24週で有意差が消失しており、繰り返し検査をしたことによる訓練効果なども影響してそうです。

ということで、特にどうということはありません。と、冷たくあしらってしまいそうですが。
今後もっと研究されて、なにがしか良質なエビデンスとともにミドリムシが流行ることを期待しましょう。
万が一認知機能が上がったとしても、それを目的に購入し続ける人は…
いろいろ深ぼられるリスクをとることなく、なんとなく健康っぽいブランディングで突き進んだ方がよいのではないでしょうか。
面白い。

大の大人がこんな話を堂々とするあたりが。
さすが
微細藻ユーグレナ(ミドリムシ)の食品用途屋外大量培養技術をコア技術に、機能性食品や化粧品、バイオ燃料の研究開発。武田薬品工業などのOEMも。中国を中心として海外開拓にも注力。遺伝子解析サービスを提供するジーンクエストを完全子会社化し、ヘルスケア事業を強化。
時価総額
815 億円

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