[北京 25日 ロイター] - 中国の王毅国務委員兼外相は25日、中国がアフリカで進める開発事業は持続可能なものでなければならないとの考えを示した。

同相は北京で行ったアフリカの約50カ国の外相や閣僚向けの演説で、中国はアフリカや他国において、自己中心的な地政学的利益を追い求めることはしないとし、自国の意志を他国に押し付けることもないと語った。

「中国とアフリカの協力関係について、新植民地主義だとか債務の罠だと指摘し、中傷したり弱体化させようとする動きがあるが、そうした指摘は全く根拠がなく、アフリカの人々は受け入れていない」と述べた。

「そうした試みにはアフリカへの敬意が全くなく、中国への理解も欠いており、試練の時に損なわれなかった中国とアフリカの真の友好関係を分かっていない」と説明した。

共同事業は持続可能でなければならないとし、「経済や社会面での利益を確実にし、市場原理を尊重するような方法で協力事業を進める必要がある」との見方を示した。