【実録】捨てられた「食品ロス」は、こうして復活する
2019/6/26
2019年5月、食品ロス削減推進法が成立した。企業や自治体、消費者が対象のこの法律は、日本で初めての「食品ロス法」として、廃棄物の減少が期待されている。
しかし実は今から18年前、すでに食品のリサイクルに関する規定を定めた「食品リサイクル法」が施行されている。それでも食品のゴミは減らず、廃棄されずにリサイクルに回っている量はわずかだ。
なぜ食品のリサイクルは進まないのか。こんなにもゴミは出続けるのか。
NewsPicksは、食品を豚の飼料にリサイクルする日本フードエコロジーセンターを経営する高橋巧一氏に話を聞いた。普段はあまり気にすることのない、食品リサイクルの現実を解説する。
食品を守る「2つの法律」
──意識する機会は少ないですが、日々、大量の食品が捨てられています。
高橋 今、自治体で焼却処理されている廃棄物のおよそ半分が、食べ物です。
一般家庭も食べ物を多く捨てていますし、スーパー、百貨店、ホテル、レストランなども、余った食品の在庫や客の食べ残しを処理してもらっています。
焼却にかかっている金額は、8,000億円から1兆円といわれています。食品ロスは「もったいない」だけではなく、税金の使い方にも関わる重大な問題です。
そうした背景もあり、今年の5月に食品ロス削減推進法が成立しました。
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