田原総一朗氏「安倍総理も自民党も、本気で憲法改正しようという気がない」

コメント

注目のコメント

• 前田 康三

  憲法改正の必要がないことは事実だ。右派論壇を見ると、中国や北朝鮮の脅威に対して、日本は丸腰のような書き方が多いが、実際のところ日本は自衛隊を持ち、個別的自衛権と限定的な集団的自衛権の行使が可能だ。集団的自衛権の行使可能か否かは長年の議論の対象だったが、安倍首相は法制局長官に小松一郎さんを任命し、憲法解釈の変更で集団的自衛権の行使を可能に変えた。はっきり言って憲法九条は改正の理由を失っている。安倍首相の立場から見れば、国民の大半が望まない憲法改正を進める理由を失ったわけだ。
  重要な部分は、憲法改正を進める理由は失っているが、憲法改正の必要性は失っていないところだ。憲法九条は解釈変更を重ねた結果、ツギハギだらけになり、事実上の骨抜きにされている。こうした状態は長所もあるが、権力を縛る面から見れば、やはり短所が目立つ。山尾志桜里さんがちくま新書から出版した作品で書いている「立憲的改憲」の必要性はあるのではないか。