北方領土「引き渡す計画はない」 プーチン大統領、訪日前に表明
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今年の初めぐらいまで、G20にあわせた日ロ首脳会談で2島先行返還で合意して衆院を解散、衆参同日選か、などと言われていましたが、いまや隔世の感。ロシア内世論の硬化もあって、ハードルはどんどん上がり、「引き渡す計画はない」と明言するに至りました。
日本側はこれまでの一貫した立場だった「日本固有の領土」という主張を封印してまで打開をめざしましたが、結果を出せなかったことになります。先人の知恵の積み重ねの末に出てきた2島で「引き分け」とする道も深い霧に包まれ、前進どころか、大きく後退した印象すら残ります。安倍政権の外交能力は素晴らしい等の意見をよく見かけますが、外交能力って何?話術?
話術だけで外交なんて出来るわけないだろ?と。
例えば、軍事力を背景に相手に一方的な譲歩を迫る、経済力を背景に相手に一方的な譲歩を迫る、何らかのトレードオフを行う、といった感じで、「相手国が困るから渋々」「相手国にもメリットがある事を提案」以外はあり得ない訳です。
日本は相応な軍事力は持たず、経済力も20年に渡るデフレで毀損しているのですから(更に安倍政権はデフレを加速している)、誰が総理大臣でも今は「有利な外交」などは望めない時期です。
特にロシアへの外交となると、ロシアはアメリカから名指しで敵国扱いされている訳ですよね。そのロシアに、あからさまなアメリカの手下である安倍政権が北方領土返還を迫って、どれだけ返還が見込めるでしょうか。
仮に北方領土返還すれば、そこにアメリカの基地を建造されるか、むしろ日本が率先して建造するんじゃねーのか?辺野古を見ろ!とか言われれば、何の返答もできないでしょう。
こんな状態で、よくロシアと交渉しようと考えたな、と、むしろタイミングの読めなさに安倍政権の外交能力の酷さを伺えます。
自分にその能力が無いときは、未来へ先送りするのが、外交上手と言うものです。
そもそも「経済政策がイマイチだが、外交政策は素晴らしい」とかあり得ないので。
対米従属を深化させれば、外交力などは弱まるだけ。
プーチン大統領から引き出すだけ引き出されて、得るものが無く終わると思いますね。