[ニューヨーク 21日 ロイター] - シティのエコノミストは21日、米連邦準備理事会(FRB)が来月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定する場合、利下げ幅は50ベーシスポイント(bp)になるとの見通しを示した。また、バランスシートの縮小停止も前倒しされるとの見方も示した。

ただシティは、年内に利下げは実施されないとの基調的な見通しは変えていないと表明。基調的な見通しは、経済指標が「十分に堅調」であること、また20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で米中間の貿易に関して良好な結果が得られることを前提としているとした。

シティ以外のプライマリーディーラー(米公認政府証券ディーラー)のうち数社は約6週間後に控える7月のFOMCでFRBが50bpの利下げを決定するとの強い確信を持っていると明らかにしている。

UBSのエコノミストは18─19日のFOMCの結果を受け、基本シナリオを来月の50bp利下げに変更した。

バークレイズのエコノミストは今月初めに公表された5月の雇用統計でサービス部門の雇用の伸びが予想を下回ったことを受け、7月の50bp利下げを予想している。

米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は21日、インフレ期待をFRBの目標である2%に再び安定化させるため、FRBは政策金利を50bp引き下げる必要があるとの考えを示した。

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