医療ミスで九大病院に1.5億円支払い命令 福岡地裁判決
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注目のコメント
最近まるで流行のようにニュースを賑わせてしまっている検査の見落とし問題です。医師だから医師を擁護していると受け取られてしまうかもしれませんが、医師個人の不注意、ミスと済ませてしまってはこの問題は永遠に解決しないでしょう。
私は内科医ですが、例えば内科医は1日あたり何十もの画像を見て、それに付随した放射線科医からのレポートを読みます。レポートには実に様々な情報が記載されており、それを事細かに読んでいきます。二度見三度見する余裕はなく、多くの場合、一度読んで患者にフィードバックしていきます。
同時に、血液検査結果や薬剤の投与量など、他にも無数の情報を間違いのないように処理していく日々です。その処理する情報量はもはや数え切れないぐらいのものです。
医師も人間、そして人間はミスをする生き物です。ミスが許されない現場で、ミスをする生き物が仕事をしています。ダブルチェックなどの機構はもちろん用意されながら、それでも日々処理する何万という情報の中でその機構をすり抜けていくのです。
それを補うためのシステム、技術だと思います。飛行機の事故率がこれほどまでに低いのは、個人のミスを補うようなシステムが準備されているからだと思います。我々医療現場も事故率を限りなくゼロにしなければいけません。その工夫について、何も医療現場の中でだけで議論を完結させなくても良いと思います。世界中に転がっている良いアイデアを学び、我々はシステムとしてさらに改善していく必要があるでしょう。こんなんやられたら医者はやってられんっ!!
という声に触れることがこのところ多いです。むしろその怒りは患者さんよりも、こうした判断を行う司法により強く向いているように感じます
一方で患者さんやからすれば、それは自分事としての致命的なミスですので、こうした対応でもしないと気持ちが収まらない…
となるのはある意味自然のことです
第三者である私たちがやることは、よりどちらかの心情に振るか?ではなく。山田悠史さんの言われるように、こうしたミスを無くすために知恵を出し合うことだと思います
それはこうしたミスの抑止は周りまわって、わたし達一人一人の利益に繋がるはずデス。。報告書の記載を見落として患者様が後遺障がい残るという記事。
山田先生やNaKafujiさんのコメントに同意します。
人間は相手に対して満足度100点なんて絶対に取れません。
むしろ自分の100点もわかっていません。機械ではないので。
どうしたらミスが減らせるかが1番の課題。
医師やAI技術などのスキルは組織の話も必要だが、患者自身が自分の病気と向き合っていくことも必要だと考えています。
放射線科医から心療内科医への伝達段階での意思疎通のミスとのことなので、放射線科医から患者への直接のフィードバックは医療法関係上できないのかとも思います。これができるのであれば、伝言ゲームにならず患者様へ抜け目なく伝わむたのかと思いました。
こうした事例を放置せず、工程段階での反省を行い改善点を出していってほしいと思います。