かつてGE出身のHR界のGuruとリーダーシップ研修を開発した時のことです。オーダーは「非日常空間で、体験による刺激をデザインして欲しい。答えありきでそこに向けたストーリーのある研修はいらない」というものでした。意図は、リーダシップ論で言われるLead the self, team and societyの最初のステップを掘り下げるために、自分の日常や専門領域ではないところで、脳をフル回転させ、内面と向き合わせることでした。最終的に英語が通じないタイの街中で探し物、寺院で瞑想、チャオプラヤー川を眺めながら半日近くリフレクション、などハードな一週間をデザインしました。これらは刺激のインプットに過ぎず、大事なのは毎日の日記とそこへのフィードバック、そして更に掘り下げて自分に向き合う、というリフレクションのメッシュを細かくしていく作業でした。リフレクションに慣れていない人、得意な人、の差は歴然で、まずその日起きたことを思い出す具体レベルが違う。そこを指摘してより細かく起こったことを思い出す練習をする。その上で、何を感じたのか、なぜその行動を取ったかを考えるように促す。最後は、その思考や行動の背景にある価値観やこだわりを一つひとつ言語化してもらう。それはそれは気の遠くなる作業でしたが、参加者の変化とその後の成長は、これまでの研修参加者とは一線を画すものでした。
そして、一緒にリフレクションを行う自律型人材を増やしてください。リフレクションを行うと、物事がうまく行っても、行かなくても、すべての経験から賢くなることができます。
自走するチームをつくる際にも、リフレクションが鍵を握ります。誰もが、チームの文化に貢献しているのか、文化を破壊しているのか、自分を振り返れないと一緒に理想のチームをつくることが難しいからです。
アカデミアゼミでは、自己の内面を振り返るリフレクションを活用し、自走するチームをつくる方法をみなさんと学んで行きます。
良いキャリアを歩むには、まず生きると決めること。そして、自分で納得いく意思決定を積み重ねることだと思っています。
その納得いく意思決定をする上で不可欠なのが、自己分析です。会社と同じで、ミッションやビジョン、行動指針などが明らかでないと意思決定ができません。
就職活動の時期ではなく、大学の志望校選ぶ前、最悪大学入学後すぐには、自己分析の必要性や方法について学ぶ機会を持つべきだと思います。そうしないと、変化の多い時代に変化についていけないオワコン日本人が量産されてしまい、結局はその個人が損を被りますからね。それは個人のせいでなく、教育の責任です。
その道程をリフレクションすることで、ゴールへどう向かうべきかという道筋がみえてくる。
自分の価値を最大限発揮するストレッチする環境に身を置くことが多く周りが優秀だと、リフレクション(内省)の機会は増えます。ただいつも同じ結論に戻る。
たまには自己認識だけでなく他者からのフィードバックによる認知も大事かも。
その上で、個々の目標を定め一人で立って歩くことができる自立型人材
の二つがあるのではないかと思っています。
いきなり自立を求めるのではなく、自律する習慣を身につけさせてあげることが組織としてサポートできることではないかと思います。
リフレクションには得意不得意があので、弊社では2週間に1度1on1面談を行いリフレクションの機会を作っています。
そこでは、自己認知と同僚や上司からの他己認知のギャップを明らかにし本人のリフレクションの精度をあげています。
リフレクションというは少し前から導入されていました。
理由は記事が解説する「経験のリフクレション」の
重要性と類似していて、これまで経験したプログラムにおいて
自分の行動の動機、結果、感じたことを振り返ることにより、
急激な変化に対して自分に対して一つの区切りをつけることが
出来て翌日からの在り方を整えることができます。
記事では 当然だから抜けていたのかもしれませんが、
気を付けたいのは、リフレクションはいつも一人でやってしまうと
自分が思っていたことを自分が理解しやすいように整える癖がついてしまい
独りよがりの納得感を生んでしまう可能性があります。
時々リフレクション内容を他人に話せるようになることが
集団組織での自律に繋がると思います。
ちなみに私が先生にリフレクションについて教わって得たことは
・自分の価値観を深く知ることが出来た。またチームでリフレクションすることでメンバーや上司の価値観も深く理解でき、相互理解が進んだ。
・チームをまとめる立場になるなど、仕事の内容が変わることで、時には価値観の変更や追加を迫られることを知った。
・苦手な人の意見や耳が痛い指摘にこそ「学び」があることを深く理解した。
・人の価値観の背景には、その人の経験、そしてその経験をしたときにどう感じたかという感情があることを知った。人は感情で動くし、組織とはある意味、感情のカタマリのようなもの。各人の感情に100%寄り添うことは出来ないし、共感できないこともある。しかし、そのひとの日頃のふるまいには、その人の経験と感情が紐付いていることを知るとその人を理解することはできると知った。
・こうしたことを理解することで怒りを抑える技術を学んだ
など、その効果は計り知れないです。
こうしたことを教えてくださった先生には感謝しかありません。
1on1での会話にも応用して使えそうなフレームワーク。
以下メモ
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■自律するための大切な力=リフレクション(自己分析、振り返り)
(目的)
①自分が大事にしている価値観(=動機の源)を知る
∟自分が何を大事にしているのかを知ることで、キャリアの選択や、自分らしい貢献のやり方が見えてくる
②動機の源につながる目的やビジョンを見つける
∟自分が大切にしている価値観を体現できる時、人の潜在的な能力は最大化する
∟「この状態を変えたい!」「もっと、こうだったら良いのに!」と、動機の源が、現状とありたい姿のギャップを発見する
③経験を振り返る
∟経験から学び、次の行動計画に生かす
※経験を振り返るリフレクションの4つのレベル
レベル1:結果のリフレクション
レベル2:他者や環境のリフレクション
レベル3:自己の行動のリフレクション
レベル4:自己の内面のリフレクション
→自分がなぜ、その行動を取ったのか。行動の前提には、どんな仮説があったのか。また、どのような価値判断があったのか。