Slack、NYSEに上場 初値は参考価格を約50%上回る38.50ドル
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注目のコメント
初日の値動きは上々です。事業が明確で追加の資金がすぐに必要ない会社は、証券会社を介さない直接上場(ダイレクトリスティング)という選択肢を取るのが増えてくるかもしれませんね。
昨日も投稿しましたが、以下Slackの直近の数字:
売上: 約400億円 昨年比+82% (2018年)
赤字: 約136億円
前回調達時のバリュエーション: 約7000億円 (2018年8月)
IPO時に予想されるバリュエーション: 約1.6兆-1.7兆円
Slackを導入している会社: 約60万社
Slackに課金している会社: 約9万5千社
粗利益率: 87% (2018年)
ちなみに、筆頭株主の持ち株比率は、Accel 24%、Andreessen Horowitz 13%、Social Capital 10%に対して、創業者兼CEO 8%、CTO 3%。
ソースはこちら: https://www.thestreet.com/investing/stocks/slack-direct-listing-dont-expect-zoom-14996013昨日記事のコメント再掲。数値は下記の更に1.5倍になったという事です。
https://newspicks.com/news/3989847
相変わらずの米国IPOマーケットの過熱を受けての値付けですね、危険水域な気がしますが。
時価総額16ビリオン、1.7兆円、売上の30x。最終ラウンドの2x
アーリーで入ってるアクセル、アンドリーセン、SVエンジェルは大ホームラン。直接上場の仕組みを調べてみたところ、通常のIPO同様に投資銀行が関わっているものの、引受をしないので、IPOよりも圧倒的に少ない投資銀行が関与していることが判明。Slackの直接上場に関わっているのはGoldman Sachs, Morgan StanleyとAllen & coの3社のみ(さすが!)。Slack規模のIPOの場合は10-20社が関与するのとは対照的。
以下のBloombergの記事によると、上記3社が$22Mのフィーの90%をもらった模様(1社あたり平均約8億円)。この規模のIPOだったら主幹事証券は各社二桁億円フィーを手にするので、確かに投資銀行にとってみると儲からない。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-06-14/slack-s-direct-listing-leaves-wall-street-fighting-for-fees
引受証券がいないので、通常のようなブックビルディングによるIPO価格設定はなく、証券取引所が”initial reference price.”なる参考値を出すとのこと。ただ、初値は売りと買いの需給で決まる完全に市場経済に基づいた価格決定メカニズム。面白い!
ちなみに、取引所が出す参考価格は、SpotifyやSlackでhsプライベートマーケットにおける直近3ヶ月の価格が参考にされたとのこと。