【ドキュメンタリー】中国で広がる、すべてが「顔認識」の世界
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5月7日、編集長就任時に所信表明で3つのテーマを掲げました。第一弾は「Asia as No.1─アジアの世紀」にフォーカスします。世界トップクラスの中国のテクノロジーと、その源流たる天才たちを追うと、中国やアジアのみならず、世界の大きな潮流が見えてきました。
https://newspicks.com/news/3869279中国の「顔認識」のテクノロジーにおいてトップ企業のひとつである、Megvii(メグビー)について、NewsPicks編集部でショート・ドキュメンタリーを創りました。この時価総額5000億円のユニコーンは、中国の最高学府である、清華大学の学生たちによって設立された、非常に面白いテクノロジー企業です。
14億人の人口を抱えている中国で「顔認証」が猛烈なスピードで広がっている背景のひとつは、やはり政府によるセキュリティ需要です。監視カメラに写っている膨大な通行人が、それぞれ一体どこの、誰なのか。最先端の深層学習をつかったシステムが、同時多発的に「特定」するデモ映像を見たら、多くの人が驚愕するのではないでしょうか。
こうしたテクノロジーは、もちろん革新的で新しいサービスや、社会を改善するためにも使われます。オンライン金融サービスをもっと使いやすくしたり、簡単に顔で決済ができたり、迷子になった家族を探し出すこともできます。また広告やサービスの「パーソナライズ」にも貢献するはずです。
顔認証のテクノロジーは、最先端の人工知能のテクノロジーの結晶であり、新しいサービスの源泉でもあり、そして米国と中国という大国同士がぶつかり合う「巨大な交差点」になっているのです。気付かれた方も多いと思いますが、
前回の雨傘革命と比べて、今回は
顔をマスクやゴーグルで隠したデモ参加者が
急増しました。
顔認識はそれ自体が脅威というより、
認識されることがログとして点と点が蓄積し、
それが分析されることです。
キャッシュレス革命と合わせた変化を考えると
状況は大きく変わっていく可能性はあります。
【解説】日本人が理解してない、キャッシュレス革命と「その先」
https://newspicks.com/news/3929251?ref=search_3778452
へのコメント転載ー
闇の部分があまり記されていなく気になったところですが、
信賞必罰の世界になることはさらなる格差、あるいは世帯の分断を
起こすことになると思います。
具体的には、監視カメラによる顔認証システム「天網」と
信用スコアにより、歩く信用スコアの世界が来た時には、
信用スコアがあまりにも低い人が天網の範囲から消えていきます。
そうすると、最初出稼ぎにきた人で上手く稼げない人は
都市中心部から追い出される。必然的に「天網」がないが、
金を稼げる場所を探すことになります。アングラな市場の誕生を
意味すると思います。これにより、監視されることが一つの身分の
証になる(既に信用スコアに基づいて結婚の有無を判断し始めている)
ことを考えると、都市部は新世代農工が消えていくことになる。
また相対的に信用スコアが低い人が犯罪を犯しやすいと言う相関が
もしでれば(もう出てるかもしれませんが)、その個人はより
監視され、行動が制限される。つまり、サイバーと物理空間の両方で
監理されることにより、道を外れた人は外れたままになる可能性が
高い。これは深刻な社会分断を起こすと思います。
現時点で見えてくるこうした闇も日本の性善説的な社会システムからは
想定されていませんが、今後キャッシュレス決済とテロ対策がより強化
されていくときには少し見据えていく必要があるかもしれません。