[ロンドン 19日 ロイター] - 英野党・労働党のコービン党首は、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る2度目の国民投票について、これまでよりも明確に支持する考えを示した。

国民投票の再度実施がEU離脱のこう着状態を打開するためには唯一の策だと主張する多くの労働党のメンバーや議員を満足させるため、コービン氏は国民投票への明確な支持を表明すべきだとの声が高まっている。

コービン氏はこれまで、EU離脱を巡る議論で「離脱派」と「残留派」双方に配慮し、どちらの側にもつくことを避けてきた。

ただ、今回立場をより明確にし、EUとの間でまとまったいかなる合意についても2度目の国民投票を行うことを要求することが適切だとの立場を表明。「投票用紙には、離脱派と残留派の有権者双方にとっての現実的な選択肢が明記される必要がある。もちろんこれは議会次第となる」と説明した。

与党・保守党と同様に5月の欧州議会選で議席を減らした労働党は、2度目の国民投票を無条件で支持するかどうかを巡り党内で意見が割れている。コービン党首はこれまでのところ、国民投票の再実施を選択肢として残すべきとするにとどまっていた。労働党支持者の多くはEU離脱を支持している。