米FRB、年内利下げ示唆 「忍耐強く」の文言削除
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注目のコメント
今回面白いのは金利見通しについてこれまで割と一枚岩だった政策金利の見通しが、現状維持=様子見派と利下げ派に綺麗に2分されたことでしょう。これこそ彼らがいう不確実性を象徴しています。
一番困るのは関税引き上げが広範囲になり、企業業績や物価へのインパクト、その結果消費への影響がどう出るのか、なかなか読みきれないところと思います。物価は2%に上昇するが雇用・消費が弱くなると金融政策の舵取りが後手に回るリスクが高まるため、どこかで一気に0.5%ポイント引き下げという選択肢が出てくるかもしれないと考えました。流石に利下げは行われませんでしたが、声明文はかなりハト派な内容となっています。
記事にもあるように「忍耐強く」がなくなり、先行きの状況によってはすぐにでも利下げするという姿勢が窺われます。これに合わせ、先行きのインフレ見通しも引き下げ。
なお、ブラードセントルイス連銀総裁は利下げを提案しています。15年以降、3、6、9、12月以外の金利修正はしたことがないので今回踏み込んでもおかしくはないと思っていましたが見送りました。しかし、年4回利上げからの利下げにはオーバーキル疑惑を抱かざるを得ません