事故物件、特殊清掃…… “死のリアル”になぜ私たちは引き付けられるのか
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記事を書いた記者です。
特殊清掃や孤独死の現場を取材してきた2人のジャーナリストへのインタビュー。前編の
孤独死の現場から問う 独りで誰にも迷惑を掛けず、あなたは死ねるか
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1906/14/news040.html
に続き、後編では、あまりにも生々しい現場取材を続けてきた2人が、ひいては私たち今の日本人が、普通なら見たくない「死のリアル」に関心を寄せる理由について聞きました。
取材を通じて感じたのは、特に私たちネットメディアの一部が、「人の生死にかかわる記事」に対して敬虔に取り組んでいないという点です。
昔、新聞社で社会部をにいましたが、他人の人生や生死にズカズカと踏み込む事件取材は、極限まで配慮し、それでも到底配慮し足らない、厳しい世界でした。自分が十全にこなせていたとは、到底思えません。
でも今、例えば有名人の訃報や凄惨な事故・事件に対し、一次情報へのアクセスに不慣れかそもそも「やろうとしない」傾向のあるネットメディアの記者たちは、全員ではないにしろ、あまりにも「生死」に対する最低限の敬意を欠いている場合がある、と自省を込めて私は痛感します。
果たして「マスゴミ」と糾弾されるべきはテレビ・新聞だけなのでしょうか?