【1分解説】新仮想通貨「リブラ」の今知っておくべきこと
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・送金のために店頭窓口に直接赴かなければならない。
・毎度紙ベースの記入を求められる
・送金趣旨の確認のために用途を記載した契約書等の確認を求められる
・そもそも何故自身の口座に外貨があるのか、その外貨を取得した経緯を説明する資料の提出を求められる
・挙句に送金するお金が本当に当人のものであるかを確認するために、当人の確定申告の提示まで求められる
・経由銀行で手数料が差し引かれるが、事前にその手数料の額はわからない
・それとは別に送金元での送金手数料が4000円
・上記の作業に店頭で1時間近くを要する
これが現段階における銀行からの外貨送金に要するプロセスです。
海外送金だけでなく、単に国内の銀行に送金するのでも外貨であれば同じ。
マネロン対策の重要性は理解しますし、それくらい厳密に管理しなくてはならないということなのでしょうが、一利用者としては面倒なことこの上なく、毎度閉口します。
昨日もこんな記事が出ていましたが、既存の法定通貨は海外送金には向かないということなんでしょうね。もしもLibraがこうした負を解消するものになるのであれば、それは利用者にとっては大変ありがたいことだと思います。
ゆうちょ銀、海外送金500万円に制限
https://newspicks.com/news/3982601/FBがリードして開発しているLibra。投機対象としてのコインではなく実需をイメージできるプロダクトが出てきましたね。
アライアンスパートナーの豪華さももちろんですが、従来の仮想通貨と異なり価格が安定しやすいステーブルコインであることが特徴の一つと言えます。
Libraの場合、価値の源泉をPoWやPoSのようなアルゴリズムに依拠するのではなく、既にある別のモノに価値の源泉を置くスキームです。複数の法定通貨を、発行相当額分銀行に信託することで価値を保全するようです。
日本の場合、法定通貨建てのステーブルコインは通貨建て資産に該当しますので、取り扱う場合は仮想通貨交換業ではなく、資金移動業の登録か銀行のライセンスが必要になるという解釈が一般的です。
そうなると様々なハードルが出てくるわけですが、ここは米国に遅れない為にも、法的な整備も含めてやっていかねばならない点だと思っています。
私は、このステーブルコインがデジタル通貨の主流になっていくと考えています。今後もLibraの動向から目が話せません。パートナーがいることや、環境に配慮してマイニングをしない、など独自の観点も面白いです。パートナーにも金融だけではなく、Tech企業も名前を連ねていて、この監視体制がどう影響し、作用していくか気になります。
金融サービスの新天地を築いていけるのか、様々な企業がこの数年間取り組んでいることが、巨大なユーザーを持つFacebookが様々な障壁を越えていくのか、これからが楽しみですね!