国際帝石、CO2を都市ガス原料に 国内初の事業化
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いわゆる「メタネーション」「P2G(パワートゥーガス)」「CCU(Carbon Capture Utilization)」などと呼ばれるやつですね。
出力抑制や揚水発電、蓄電池等で、調整不可能なレベルで再エネ電気が有り余っていて、お金払ってでも使って欲しい(ネガワット)という状態が常態化していて、さらにそれで作った水素が有り余っていて使い道がない、しかも目の前に基幹ガスパイプラインがあって相当量のメタンを流したり流さなかったりして良い、ということが起きていれば、あるいは可能性があるのかも知れない。
再エネで発電して、水素にして、さらにメタンにするなんて、エネルギーの質を2段階も下げるためにわざわざコストをかけているので、今後多少の量産効果でコスト削減の可能性があるとしても、原理的に限界があります。
今はコスト10倍との事ですが、私の感覚値では2倍くらいまでが限界で、1を割ることはないでしょう。ただし、経済計算は主観的な評価なので(ゴミも人によっては宝の山)、絶対はありません。それでも、正直いって実質的にはただの社会コストだと思います。
つまり、技術的に不可能とは言わないが、社会的に価値を出すには、極めて限定された条件が必要になるということです。
コスト的なボトルネックはいくつもありますが、再エネ電気を安く調達しようとすると、断続的な余剰電力ということになりますが、その場合は水電解装置の稼働率が下がるというトレードオフがあります。
そして、メタネーション設備の稼働率を上げようとすると、水素ガスやCO2を、水素製造の変動を吸収するためにかなりの量を在庫で抱えなければなりませんが、その貯蔵設備の大きさとのトレードオフになります。
ただ、CO2を大量に排出する企業としては、CCUに取り組むという姿勢を見せざるを得ないので、社外イメージの維持や、政府対応、金融セクター対応、という価値があるので、そのようにして一般の目をごまかす需要が一定程度あるということなんだと思います。
その意味においては経済性は成り立つかも知れません。
もちろん、見かけの計算上はカーボンフリーですが、結果的に排出量は増えるので、やはり意味はないと思いますが。
(個人的見解です)【国際石油開発帝石の黄金株】
記事そのものと関係はありませんが、
国際石油開発帝石は上場会社で唯一黄金株を持ったまま、上場している発行体です。
2004年11月17日に東京証券取引所の市場第一部に上場した、国際石油開発株式会社が発行した甲種類株式です。これが一株だけあります。
経済産業大臣が株主として保有しており、
国策として、外資による経営支配や投機目的による敵対的買収等に対抗するため、政府等が拒否権持っています。
有報には、拒否権を行使できる場合、
拒否権行使にかかるガイドラインが制定されている旨等、その内容について開示がなされています。https://newspicks.com/news/3954534
2週間ほど前に、本件に関連する記事を化学工業日報からピックしていました。こっちは触媒を通してco2と水素を反応させてメタンをつくるスキーム。
再エネ由来水素と余剰co2の合成によるメタン生産は気になるスキームだなぁと感じています。