防衛相、イージス調査ミスで謝罪 秋田県知事は厳重抗議
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秋田県知事がデータの不正確さをもって「丁寧な説明よりも正確な説明をしてください」と指摘、そのあとの秋田市長が居眠り問題にふれて「丁寧さが欠けていたのではないか」と指摘したことで、はからずも国のやっていることが正確でもないし丁寧でもない、と明らかにするコンボ技がキマってしまった。
印象的なのはやはり「丁寧な説明よりも正確な説明」というレトリック。本来なら国や公的機関は「正確で丁寧な説明」をすべきところであり、正確さと丁寧さは両立しうるものだが、これを敢えて対比的に用いることで、現在の国のいう「丁寧」とは、正確さを欠いたままでもOKな概念なのでは、という含意がある。
沖縄問題などにみえる現在の国の考え方では、相手が納得しうる内容なのかどうかを顧慮せずひたすら相手が折れるまで同じ立場を押し付けることが「丁寧な説明」と呼ばれてしまうようだ。こうした国のあり方がこのレトリックの背景にあるように思う。岩屋防衛相は、調査ミスのお詫びと共に、現地での測量実施・専門家の活用も検討すると伝達し、「イージス・アショアは必要不可欠だ」と述べ、配備への理解を求めました。