辛坊治郎「再生可能エネルギーの固定価格買取制度の価格推移とその理由」 (2019年6月13日)
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>「再生エネルギーが増えれば増える程、あなたたちの電気代が上がるでしょう。再生エネルギーなんてコストがかかるばかりで、こんなものはダメだから原発をやりましょうよ」と言うために始めた制度なのです。
常識的には間違った解釈ですが、制度作った側にそういう意図が全くなかったかというと、あながちないとは言えない。そう当事者の役人に聞いた事があります。「FITは日本人がエネルギーの重要性を知る為の勉強代」だと。これを読んで、金融・投資業界やエネルギー業界外の人で固定価格買取制度というものをきちんと理解している人はおそらく少なく、コミュニケーションの手法が大事だと認識しました。
制度の主旨としては、価格が高かった再生可能エネルギーにインセンティブを与えて普及を促進させようとしたことですし、リスク等を鑑みた適度な利回りで投資回収が可能になるように買取価格と買取期間の設定が行われていました。従って、投資回収後の買取価格が8円になっても驚くことではありません。
平準化コストやIRRの概念がないと、「原価は実質タダ」とか「48円/kWhがとてつもない価格」との認識が生まれ、これは誤解の元になりかねません。
また、太陽光発電の資本費の多くを占めるパネルやパワコンの価格が急激に下がり、インセンティブなしでも自立できるようになったという背景があります。