[12日 ロイター] - 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、米フェイスブック<FB.O>が批判を受けている個人情報を巡る慣行に、ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が関与している可能性が電子メールで示された。

同紙は電子メールを確認しておらず、匿名の関係筋の話として報じた。メールの内容は「問題になる可能性のあるプライバシー慣行へのザッカーバーグCEOの関与を示しているようだ」という。

関係筋の1人によると、このメールを受け、フェイスブック内では少なくとも広報の面で問題になる可能性があるとの懸念が広がっている。

米連邦取引委員会(FTC)は、フェイスブックが利用者8700万人の情報を英政治コンサルティング会社ケンブリッジ・アナリティカと不適切に共有していたとされる問題を調査している。

WSJによると、FTCの調査を迅速に解決しようとする同社の動きは、このメールが一因という。同紙は、FTCがどのような電子メールの提出を要請したのかや、そのうちの何通がザッカーバーグ氏に関係しているのかは分からないとしている。

フェイスブックの広報担当者は電子メールで「フェイスブックおよびマーク(ザッカーバーグCEO)を含む幹部らは常に、適用されるすべての法律を順守するよう努めており、マークや他のフェイスブック従業員がFTCの同意審決に基づく同社の義務を意図的に怠ったことは一度もない」と述べた。

フェイスブックの株価は12日の米株市場で1.7%下落した。