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およそ仲介が必要な外交事案には、複雑な利害関係が絡んでいます。実際の仲介というのは、たとえばかつてのキッシンジャー国務長官のように当事者や他の利害関係者の間を何度も往復し、エジプトとイスラエルの和平を仲介したような作業になります。
 米国とイランの場合は、米国に対しては経済制裁をやめさせる、少なくとも原油については解除させる、イランに対してはイラクやシリアからの撤退を確約させる、あるいは弾道ミサイルの廃棄を約束させる、という条件を取り付けて、首脳会談に臨ませる、という作業が仲介といえます。これは、今ドイツがやっていることですが、捗々しくありません。
 なお、対立というのはだいたい当事者以外にも利害関係者がいるもので、この場合、特にサウディアラビア、UAE、イスラエルが相当します。これらの国は、米国に対して繰り返しイラン攻撃を要請しているので、仮に仲介が成功してイラン攻撃の可能性が無くなれば、仲介した国を恨むでしょう。
 もちろん、サウディアラビア、UAE、イスラエルに恨まれても、イランの安全を確保する、という選択肢はありえますが、誰からも好かれる外交というのは普通はありません。イランに感謝されても、サウディアラビアやUAEに恨まれる覚悟は必要です。