[ソウル 12日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)氏が12日、10日に死去した故金大中元大統領の李姫鎬夫人への弔辞を伝えるため南北軍事境界線にある板門店を訪れ、韓国政府関係者と面会した。金元大統領は、北朝鮮との関係改善に取り組み、2000年に北朝鮮の金正日総書記と初の南北首脳会談を実現させた。

韓国当局者によると、金与正氏は、金正恩氏の弔辞と花を韓国政府関係者に手渡し、15分ほど会談した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領宛ての書簡またはメッセージは持参していなかったという。

鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は記者団に「金氏は、韓国と北朝鮮が協力を継続し、人々の融和と協力という李姫鎬夫人の決意を守ることを期待すると述べた」と語った。

青瓦台(大統領府)の報道官は別の会見で、金正恩氏が李姫鎬夫人に対し「特別な気持ち」を持っていると、金与正氏が語ったことを明らかにした。