[ウィーン 11日 ロイター] - 米国は11日、主要国が2015年にイランと結んだ核合意を同国が順守していないとし、懸念を示した。その上で、引き続きイランと協議する用意があると表明した。
米国のジャッキー・ウォルコット国際原子力機関(IAEA)大使はIAEA理事会に宛てた文書で、「イランは核合意(正式名称:包括的共同作業計画、JCPOA)を引き続き順守していると主張しているものの、明確な違反の報告があり、われわれにとって大きな懸念要因だ」と述べた。
IAEAは、イランがJCPOAを順守しているかどうかについて判断を明示しておらず、核合意の参加国が判断すべきことだとしている。
JCPOAから離脱した米国は、残りの参加国に行動を取るよう求めた。
その上で、米国はイランと包括的な合意を結び、中東地域の情勢を安定させるためにイランと協議する用意があると再度表明した。