米経済、米中通商合意なくても今年は3%成長達成=NEC委員長
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3.1%成長を達成した第1四半期も、在庫投資と輸入の減少で大きく押し上げられていたことを考えると、現在の基調は2%強と考えられますし、次のラウンドの輸入関税が発動された場合は、消費財が主体となるだけに、これまでよりもインパクトが明確になる可能性があります。
それでも潜在成長率付近で推移できれば、経済政策としてはOKだと思いますが、大統領選を考えると、政治的には経済活動のモメンタム強化が必要ということだと思います。
その上で、民主党との深刻な対立の下で、大規模な財政刺激が議会を通過する可能性は乏しく、インフラ投資もリードタイムを考えると間に合わないだけに、金融緩和だけが頼みの綱となっている訳です。さすがに残り3四半期で3%成長を続けるのは無理でしょう。すでに輸出環境は悪化していますし、財政政策の効果も切れます。明らかに景気減速局面に転じているので、たとえ米中貿易摩擦が完全に解消されたとしても、3%成長には達しないと思います。