[スコッツデール(米アリゾナ州) 10日 ロイター] - 米フェイスブック<FB.O>は今秋、ビデオ通話デバイス「Portal(ポータル)」の新たなバージョンを発表する計画だ。AR/VR(拡張現実/仮想現実)担当バイスプレジデントのアンドリュー・ボズワース氏が業界イベントでのインタビューで明らかにした。

同氏は「今秋発表するものが多くある。新しいフォームファクターを投入する」と述べた。

昨年終盤の発売以降のPortal販売台数や、新たなデバイスに関する情報は明らかにしなかった。

フェイスブックはメッセージングサービスでの会話の暗号化を強化し、プライベートメッセージに注力することを目指しており、新しいビデオ通話デバイスの発表はそうした方針に合致する。

フェイスブックは傘下に「ワッツアップ」や「メッセンジャー」、「インスタグラム」を持つプライベートメッセージの大手だが、交流サイト「フェイスブック」も含め同社のサービスの中でメッセージの内容を外部から完全に保護しているのはワッツアップのみだ。

ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は3月、ダイレクトメッセージ方式が数年以内に、「フェイスブック」のニュースフィードというオープンなプラットフォーム上での対話をはるかにしのぐとの見方を示した。

ボズワース氏は新しいデバイスについて、録音機能はなく、通話のみ可能だと説明した。

また「Portal投入を巡って多くの議論があったが、もっぱらプライベートな会話を目的としたものだ」と語った。

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