三菱電機 「優等生」に市場が迫る二者択一
日本経済新聞
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三菱電機の財務、見てみた。ざっくりと特徴や変化を…
・売上は前回ピーク約4兆円、直近期4.5兆円
・粗利率が27%→30%ほどとジワジワ上昇
・ただ販管費も増加して営業利益率では1%ほどの改善にとどまる(研究開発費の対売上高比率も増加しているのは悪いことではないと思っている)
・海外売上高は直近約2兆円で売上の半分弱。売上高の成長はほぼこれがけん引しており、国内比率は低下基調
・売上高と総資産は概ね同規模でずっと推移
・有利子負債は足元3000億円ほどだが、返そうと思えば返せる(現金も10年前に比べたら余裕度が高いし、有価証券もある)
・ここ2年ほど、営業CFが約2500億円ほど。その前は3500億円以上が4年間つづいていたなかで少し気になる(CFはPLの先行指標であることが多い)
株主還元という意味では、個人的には営業利益率はグローバルで伍していくためには10%以上が欲しい。
元々どんな環境下でも営業利益率5%以上をあげていくような経営を志している会社。それをもう一段上げるために、投資・研究開発をすることのほうが良い。一方で、それの方が難易度も高い。三菱電の課題は従来型の内部成長モデルで十分か、ということで負債による自社株買いの是非が問われているのではないと思います。
現実的には配当性向をもう少し上げても良いと思いますが、車内から見ればFAのサイクルの大きさが気になるのでしょう。したがって配当を一部業績連動にするのが現実的だと思います。また、市場にはシラを切っておいて、いきなり大型M&Aというのも当然あってしかるべきでしょう。そうであれば、今のBSの状態はそこまで非難されるべきではないと思います。