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(日本ではあまり興味を持たれないテーマの記事ですが、米国では株式市場などへの影響が大きな注目を集めているため、Pick & 解説します。)

なぜ、米国がメキシコからの輸入品に関税をかけると、日本の自動車産業に悪影響が出るのでしょうか?

その答えは、2つの自由貿易協定にあります。

第1に、1994年1月に発効した北米自由貿易協定(NAFTA)によって、メキシコから米国への輸出には、基本的に関税がかかりません。

第2に、日本とメキシコの間でも、2005年4月に自由貿易協定が発効し、日本からメキシコへの輸出にも関税がかかりません。

この2つの自由貿易協定を組み合わせると、関税なしで、日本からアメリカに自動車を輸出することが可能となります。

もちろん、完成品の自動車をメキシコ経由で輸出しても、単なる迂回輸出ですので、関税がかかります。しかし、エンジンなどの部品を輸出してメキシコで組み立て、完成車として米国に輸出するサプライチェーンを築けば、関税なしで米国への輸出が可能になります。

日本だけでなく、ヨーロッパやアジアの国々も同じような仕組みを築いており、そのような国際的な関税制度に最適化する形で、国際的な自動車のサプライチェーンが構築されているわけです。

従って、アメリカがメキシコからの輸入品に関税をかければ、長い年月をかけて最適化されたサプライチェーンが崩れ、自動車産業を中心に国際経済が混乱することが懸念されています。その見通しが、少なくとも短期的には株式市場にも大きな影響を与えています。