「子育て体験」プログラムで見えた、Z世代のリアル。「人生のレール」失った苦悩、評価への焦り…
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注目のコメント
面白いことに、先日別記事コメントで紹介したDavid BrooksのFive lies our culture tellsでは、「自分で自分の道を切り開かなければならない」という、個人主義の国で一般的に信じられていることが「嘘だ」と言っています。曰く、「一人一人の人間が自力で自分の生き方や生きる意味を見出さなければならないなどという重荷を感じる必要は無い。」
Brooksの言っているのは個人主義を否定することではなく、個人が余りにも重い荷を背負ってしまっている現代社会についてコミュニティ主義の立場から指摘をしているものです。(個人主義を大切にする私自身にとっては、巡り巡って考えさせられるop-edです。)
https://www.google.com/amp/s/www.nytimes.com/2019/04/15/opinion/cultural-revolution-meritocracy.amp.html
この記事は、Brooksが指摘するような「重荷」を現代人が背負っていることの背景と重なるように思います。
評価の波に心を奪われない方法の一つは、自身の内的パッションを大事にしてそれを追求することです。読書が好きなら只管本を読む。ダンスが好きなら好きなだけ踊る。友達の話題についていけないならついていかない。そしたらギークな自分が出来ました。「楽しいことじゃなきゃいけない症候群」にかかってる人が多い気がします。これはZ世代に限らず。
仕事は楽しいのを選ばないといけない、でも自分が何を楽しいかわからない。
きっとこの仕事よりも楽しい仕事が他にあるはず、きっと他の選択肢が、きっとまだ知らない楽しさが…きっと…きっと…
と考えてばかりで何も一歩も踏み出せてない。
100%じゃなきゃいけないみたいな思い込みを持ってる人すらいる。
30%でも40%でもまずやってみる、それで違ったら違うことを知れて良しだし、上がったならそれでもいい。
やってみないとわからないことがたくさんあるんだから考えるよりもまずやってみて体感することが大切だと思います。自分の人生の大半をSNS上でシェアし、更に位置情報などの正に"今"この瞬間もネット上に置いている彼らにとって、他者と自分を切り離すのは、考えられないのだと思います。
そもそも、「人生のレール」なんて言葉がおかしいと思ってるのですが、それを早い段階から悩みながら自分で敷きはじめることができる事は素晴らしいことだと思うんです。
かくいう人生のレールに乗ってきた大人も、終身雇用や年功序列が無くなり、今自ら敷き始めるために悩んでいるのですから。
若者達には、自ら悩み選択し歩んだ人生は、どんな人生だって間違いなく"いいね"なんだと伝えたいです。