【直撃】「紅い日本電産」が、やってくる

2019/6/14
「一度負けることくらいどうってことない」 
日本電産が次の収益の柱と見込み、全精力をつぎ込む電気自動車(EV)の駆動用モーターシステム。だが、EV時代の「心臓部」だけあって、この領域に力を入れる企業はもちろん電産だけではない。 
中には、電産への「ライバル心」を激しく燃やす企業もある。
その筆頭が、北京に本拠地を置く中国のモーターメーカーの精進電動(JJE)だ。世界一のEV市場になった中国で、あまたのEVメーカーへの供給を決めているJJEは、中国を土台に車載事業を伸ばす計画の電産にとっては、避けては通れない「強敵」だ。
NewsPicks編集部は、JJEの創業者へのインタビューを敢行。さらには周辺幹部の取材を通じてその実態と電産とのライバル関係に迫った。
北京に本社をおく、精進電動(JJE)
「幻」の合弁会社
「日本電産の関係者がうちの工場に見学に来たこともあったよ」
今年5月、北京最大の工業地帯である石景山区のホテルで開かれていた、経済界の要人を集めた会議。そこに参加していたJJEの最高幹部の一人はこともなげに、NewsPicksにこう打ち明けた。