[福岡市 8日 ロイター] - ムニューシン米財務長官は8日、不法移民対策を巡ってメキシコと合意したことについて、米南部国境の移民問題を解決するというトランプ大統領の意向に沿った内容と語った。一方、メキシコが合意を履行しなければ、トランプ大統領は関税を課す権限を保持する、ともけん制した。

トランプ大統領は5月末、メキシコの不法移民対策の不備を理由にメキシコ製品に制裁関税を課すと表明。6月10日から5%関税がかけられるはずだったが、メキシコは不法移民対策の強化で合意、トランプ政権はメキシコ製品への制裁関税発動を無期限で停止すると表明した。

ムニューシン財務長官は、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の合間、ロイターのインタビューで「合意により移民問題は解決されると信じる。これは大統領にとって極めて重要だ」と指摘。

長官は「メキシコが約束を守り、われわれが関税を導入する必要がないよう期待しているが、そうでない場合、大統領は(関税を課す)権限を保持している」とも主張した。

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