金融包摂は社会的課題、高齢者向け新サービスはチャンス=日銀総裁
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注目のコメント
「金融包摂」という言葉は、途上国や新興国において多くの人々が金融サービスにアクセスできない状況を改善する、という意味で使われていたのですが、ITの進展の結果、新興国の多くでは既に先進国並みになってきています。
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もちろん、まだ途上国の多くでは金融包摂は深刻な問題なのですが、むしろ高齢化が進む日本において、インターネットを活用した新しい金融サービスにアクセスできない高齢者が増えているという、別の金融包摂問題が生じています。
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中国では、アリペイが身体障碍者や高齢者にスマホQR決済を可能にするための教育やシステム開発を進め、万人がアリペイで決済できる環境を作ろうとしています。日本でも、高齢者のDigital Divide問題に対処していくことが、伝統的な金融機関やFinTech企業にとっての新しい課題となるのでしょう。親の世話をし始める時期を迎えただけに、「高齢者の金融的自立」と「キャッシュレス化による金融疎外の回避」というのは重要なテーマだと思います。悪意を持って高齢者に接する人も多いですし、一方、高齢者に当事者能力を認めなければモラルハザードも起きえます。
クレジットカードと生体認証と後見人のセットですかね。