元プロボクサーの私が、0から証券会社を作った理由

2019/6/12
オンライン証券会社「FOLIO」を運営する甲斐真一郎氏。独立系オンライン証券会社としては10年ぶりに新規参入を果たし、創業からわずか2年で90億円以上の資金を調達するなど、業界から注目されているフィンテックの旗手だ。
そんな甲斐氏は「もともと起業に関する知識をほとんど持っていなかった」というが、いかにして組織を作り、資金調達や事業提携を成功させたのか。
甲斐氏にこれまでの経歴や、起業についての考えを語ってもらった。
NewsPicksアカデミアでは7月より甲斐真一郎氏が担当するゼミ「ゲームチェンジャーの起業塾」を開講いたします。

なぜボクサーになったのか

甲斐真一郎です。私はいま、オンライン証券のFOLIOという会社を経営しています。今回、NewsPicksでゼミを持たせていただくことになりましたが、私のこれまでの経歴について簡単にお話しさせていただきます。
私の経歴でよく他人から「珍しい」と言われるのは、京都大学時代にプロボクサーとして活動していた点だと思います。
なぜボクサー活動をしていたかと言えば、私自身ステレオタイプな京大生として見られるのが非常に嫌だったから。昔からスポーツには自信があった。でも京大生というだけで妙なレッテルを貼られる。