広がる「バイオエコノミー」を狙え、新政府戦略の中身
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政府のバイオ戦略の狙うべき市場として、バイオ素材領域やデータを活用した健康維持増進産業など重点領域を策定。産学官連携ってみんな言うけど言うだけだと意味ないので、アクションするのみです。
・市場拡大が見込める領域として、健康医療、介護や生物機能を利用した物質生産システムなど１０領域を設定
・重点領域を置いてニーズを明確にすることで産業界の投資を呼び込む
・バイオプラスチックやバイオ素材の開発にはカネカ、健康維持・増進に効果的な食品の開発にはキリンホールディングス参画
・基礎から実装までの研究を分野横断的に進めるため、研究コミュニティーを形成
基礎研究への産業界からの投資にも繋がることが期待されますね。政府の有識者委員として、バイオ戦略の策定に携わっています。
有識者って、意見を言うだけでなく、思っていた以上に実際の策定に携わらせてもらえる仕組みなのだなと。
他の有識者の皆さんも、官僚の皆さんも、純粋に滅私で、日本のあるべき姿を真剣に議論していて、なんだか気持ちのいい会議です。
一方で、日本国の意思決定プロセスってのは、多分戦前からずっとこうなんだろうなと思うことも多く、皆さんといっしょに色々奮闘中でもあります。なかなか難しいです。
僕が、一番強く主張しているのは、従来のような政府のお金の使い道を決める為の戦略ではなく、民間の投資がしっかり集まる為の戦略を作るべきだということで、そこに最大の努力をしています。
技術に金をつけるんじゃない、事業を作ることに民間の金が集ま仕組みを作って、その分浮いたお金は、もっと科学にばら撒けと言う主張です。
また、この主張を追求するためにも、このバイオ戦略をもっと世間に浸透させないと掛け声倒れで終わってしまうので、これからそこも頑張らねばと思っているところです。
