【解説】創業期のベンチャーが悩む「資金調達」のリアル

2019/6/6
帝国データバンク情報部は、あらゆる業種や規模の企業を対象に、倒産取材や信用不安情報の収集をしている。
そうした情報から、倒産する企業の傾向や、取引先が注意すべきポイントなどが見えてくるのだが、取材すればするほど、企業活動の継続の難しさを実感させられる。
ただし、それと同じくらい難しいのが「企業の立ち上げ」だ。ベンチャー企業が続々と生まれる昨今、自分の会社がそうした新しい会社と取引をする機会も少なくないだろう。
今回は、そんなベンチャー企業の「資金集めの難しさ」と解決方法について、考えてみたい。

「最初」が一番、難しい

ベンチャー企業が事業を軌道に乗せるまでの最大の壁は、何といっても先行投資のための資金集めだ。事業そのものではなく、この資金集めの段階でつまずいて、倒産に追い込まれた会社は少なくない。