アップルのログインボタン、競合より上に配置を=開発者向け指針
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記事タイトルがミスリードを誘いますが、
・アップルサインインの義務化
・サインインボタンの位置
は、それぞれ別のガイドラインで言及されており、意味合いも異なっているという認識です。
アップルサインインボタンの設置義務化(Facebook、Google サインインなどのログイン方法を提供している場合のみ)は、App Store Review Guidelinesで言及されており、守らない場合はアプリ申請がRejectされるリスクが高いと考えています。
https://developer.apple.com/news/?id=06032019j
サインインボタンの位置は、Human Interface Guidelines で言及されており、こちらはあくまでデザインの指針になるもので強制力は無いという認識です。
https://developer.apple.com/design/human-interface-guidelines/sign-in-with-apple/overview/
アップルの進め方に強引さは感じますが、ユーザのプライバシーを守るために必要であることも理解できるので、各ガイドラインの意図を正しく理解、把握して、プロダクトの改善に務めたいと思います。ついに「実力行使」、攻めのプライバシーに転じたApple、という印象です。
Appleはこれまでもプライバシー問題でFacebookやGoogleを批判することを隠してきませんでした。どちらかというと「守りのプライバシー対策」をデバイスやソフトウェアに施してきました。
しかし秋に配信されるiOS 13で、ソーシャルログインの代替となる「Sign In with Apple」で、実際にFacebookやGoogleに競合する機能を投入することで、実力行使に出ようとしています。
Appleはプライバシー保護に関して絶対の自信を持っており「競合より上に置くことが、Appleの顧客のためになる」として、指針を出したと考えられます。本来は選択するのはユーザーであって、ソーシャルログインボタンも競争であるはず。それだけに、開発者向けの指針に疑問を投げかけざるを得ません。
Appleのプライバシーを守る価値が認められれば、自然とユーザーは「Sign In with Apple」を選択するのではないでしょうか。比較対象が適切では無いかもしれませんが、Amazonの最恵国待遇と似た様な感じがしますね。
プライバシーへの取り組みは素晴らしいとしても、押し付けは駄目でしょう。
他社への批判体質には嫌気が差していたけど、典型的なプラットフォーマーの横暴で、全く賛同出来ない。