気づけば「社員9割が外国人」 武田薬品日本人社員の試行錯誤
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国内が縮小するので大企業が生き残るには、海外に出るしかありません。武田のグローバル化が劇的だったように、今後、多くの大企業がそうならざるを得ません。
当然、言葉も文化も異なるので、壁を越える努力が必要になりますが、記事には壁を越えるための示唆があります。
一方で、変革期には抽象的で中身のない批判をする人たちもいるので、参考程度に留めて、相手を理解して強みや考えを言語化して寄り添うことだと思います。
〉「伝統や文化が守られない」「日本人を軽視している」
にしても、この手の批判はどこにも溢れてますが、全く理解できません。前職時代から、真の日本発グローバル企業として注目していたのが、武田薬品、SONY、NISSAN、Rakutenでした。
いずれも上層部の役員比率が高くand/or公用語が英語になっており、社内の判断基準や仕事の進め方が、日本流から良い意味で外資系企業に近い部分がありました。それはカウンターパートの日本人の方々と話していても感じられることであり、その中で揉まれた彼らは非常に能力が高いと感じました。
武田薬品は特に、記事にあるマネジメントフォーラムにどれだけ多くの日本人を送り込めるかが、日本側の重要な経営課題であり、そのための優先的投資は明確でした。
これらはすべて、事業上の目標ありきであり、そのための手段でした。戦略なき外国人採用や、海外視察的なアプローチでは、一部の企業を除いてはあまり事業上の実利には繋がりにくいのが実態です。
事業上本当にグローバル化する必要があるかをまず適切に判断し、すると決めたら腹を括って、日本人以外でも積極登用し、ケミストリーを生み出す。能力の高い日本人にはツールとしての英語と海外人材と平場で勝負する機会を提供し、面でサポートする。英語を学ぶのではなく、英語で目標を達成する経験を積ませる。
まだまだオンゴーイングですが、武田薬品だから、Rakutenだからできた、ではなく、その変化プロセスのナレッジが継続的に日本企業全体に共有されるよう、紐解いて行きたいものです。