[東京 4日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比85円86銭安の2万0325円02銭となり5日続落。取引時間中としては1月15日以来の安値を付けた。朝方は前日まで4営業日で850円下落した反動から買い戻しや値ごろ感の買いが先行したものの、ドル/円が107円台後半まで円高に振れると為替と連動する先物売りで下げに転じた。上海株の下落も投資家心理を冷ました。

TOPIXは0.43%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は9821億円だった。東証33業種では、サービス、情報・通信、その他製品などが値下がり率上位に並んだ。半面、鉄鋼、鉱業、ガラス・土石などは高い。市場では「米連邦準備理事会(FRB)が今晩から開く会合が注目されている。当局者から利下げニュアンスを強める発言が出れば、一段の円高を誘発する可能性がある。景況感に対する不透明感もあり、戻れば売りが出やすい状況」(サクソバンク証券チーフマーケットアナリストの倉持宏朗氏)との声が出ていた。

東証1部の騰落数は、値上がり1004銘柄に対し、値下がりが1041銘柄、変わらずが95銘柄だった。