[シンガポール 3日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は3日、経済指標や通商協議によって米成長見通しがより明確になるまで、金利について忍耐強い姿勢を継続する考えを示した。

総裁はシンガポールで開かれたシンポジウムで「現在は通商協議が行われており、これらの協議は経済により大きな不透明感を生み出している」と指摘した。

その上で「現時点では忍耐強い姿勢が正しいアプローチだ」との見方を示した。

一方で、インフレに改善の兆しが見られなければ、米連邦準備理事会(FRB)は利下げを検討するとも発言。「成長が急減速した場合や、インフレ率が持続的に2%に達する兆候が見られない場合には、当然、中立金利の低下について議論したい」と述べた。