CASEが変える材料メーカーの勝ち筋

コメント

注目のコメント

• Matsunaga Takashi

  バッテリー スペシャリスト

  ・2019年06月03日

  ADLがMaaSではなくCASE観点で日経クロステックに連載している「材料メーカー」の回ということで、期待して読まさせて頂きました。しかし、以下の言葉に表されるように、既存の業界構造を前提としてティア1.5を目指せといった話で、少々残念でした。
  
  ＞差別化の肝が「機能 + すり合わせ」から純粋な「機能」に移行するという競争ルールの変化を認識することが重要である
  
  10年前に喧しく言われたようなバッテリーを中心にした自動車業界のモジュラー化は妄想に過ぎないか、バッテリー以外の破壊的な標準化技術を隠し持つプレーヤーの野心のどちらか。仮に後者の知見が得られていたとしても、情報を公開することは出来ないでしょうし、知見を持っているような書き振りでも無いですね。
  
  こうした調査分析系の記事を外資系コンサルティング会社は書かなかいと思ってましたが、徐々にメディアビジネス化して来てしまい、祖業であるクライアントの課題解決に時間を割かなくなっているんでしょうか。
  
  恐らく執筆者の方々へ個々に助言を求めれば、素晴らしい着眼点や解決策を持っていると思いますので、バッテリーを最大限に活用出来る、CPUにおけるPCIバスのような標準化技術とその導入方法について一度相談させて貰いたいです。
  
  なお、マテリアルズインフォマティクス(MI)について言及されていますが、MIを第一原理計算と想定されているとすれば手遅れ。既にどのソフトウェアを採用するかといった競争になってますから。一方でMIをCAEや連成方程式によるシミュレーションこそ、日系メーカーはクローズドにしつつオープンイ・ノベーションを目指すべきだと思います。