この連載について
各界にパラダイムシフトを起こしてきたイノベーターたちは、どのような生い立ち、人生を送ってきたのか? その深部に迫ることで、イノベーションを起こす源泉をたどる。
この記事の著者 / 編集者
この記事に関連するユーザー
関連する企業
Netflix's relatively simple business model involves only one business, its streaming service.
業種
動画配信サービス
時価総額
0.00 円
業績
シェア
新規登録またはログインすると
チャートを見ることができます
新規登録する
ログインはこちら
この連載の記事一覧
【最終話・Twitter創業者】広告モデルがメディアの質を下げる
161Picks
【Twitter創業者】ブランドの“広告”コンテンツを載せない理由
101Picks
【Twitter創業者】CEO退任。新メディア「ミディアム」の勝算
146Picks
【Twitter創業者】最大の戦略ミスと2つの教訓
252Picks
【Twitter創業者】世界的プラットフォームの「誕生秘話」
162Picks
【Twitter創業者】音声ビジネスで失敗、Twitterに行き着く
131Picks
【Twitter創業者】Googleに売却か、伊藤穰一の投資を受けるか
197Picks
【Twitter創業者】インターネットの最大の問題点
661Picks
【最終話・シュルツ】誇りに思う“失敗したキャンペーン”
215Picks
【ハワード・シュルツ】スタバで過ごす時間が長くなっている理由
391Picks
「努力」とは何か、改めて認識できる言葉。上手くいっていない、陰の時こそチャンスに変えられる。
シュミット ありませんね。
もともと20%プロジェクトは失敗するものと想定されていました。
重要なのは、新しいアイデアを試して失敗する経験です。本人がその失敗から得る価値は計り知れません。やってみたけれど、うまくいかない。だから別のやり方を試してみる。それでもうまくいかない――。
知識社会で成功する上で最も重要なのは、粘り強さと好奇心です。
粘り強く努力するとは、同じことを繰り返すという意味ではありません。トライを続けるけれど、戦術を変更し、戦略を修正し、異なる見方をしてみる。そしてギブアップしないことです。」
昨日のスピードこそが決断の質である、というシュミットの主張と符合する内容で興味深い。
つまり、20%ルールとは、単にアイデアを出すためだけのものではない。そうではなく、アイデアについて決断をし、それを試してみて、失敗を通じて学ぶ(試すことで情報が得られる)ためのものだ、つまり、人と事業の双方を育てるためのものである、ということが重要なポイントであろう。
一方、先日のNetflixのリード・ヘイスティングスとは一見すると見解が異なるように見える。
https://newspicks.com/news/3869808?ref=user_2077468
「ヘイスティングス でも、20%プロジェクトから大したものは生まれていない。イノベーションをサポートすることは大切ですが、AndroidなどGoogleが世界にとてつもなく大きな影響を与えたプロダクトは、20%プロジェクトから生まれたものではありません。」
ポイントは、アイデアがイノベーションを生むのではなくて、それをいかに事業化するために機動的な資源配分を行うか、ということではないだろうか。そのための学習のためにGoogleは20%ルールを用いているのだとすれば、表向きの2社の違いの背後に共通するのは、アイデアよりも、事業のエグゼキューションを行うことの重要性と、それを可能にする機動的な資源配分の実行というトップのコミットメントであろう。
「もともと20%プロジェクトは失敗するものと想定されていました。
重要なのは、新しいアイデアを試して失敗する経験です。本人がその失敗から得る価値は計り知れません。」
クリエイトすることから逃げると作業屋になる。その方が居心地がよく快適だけど未来がないと思う。
また肝なのが
「重要なのは、新しいアイデアを試して失敗する経験です。」だそう。
有益な自主研修ですね。
20%ルールの「深層」を知れるインタビュー。
働いてる時間の5分の一を聖域にすることで
上司との関係性が健全化されることが一番最初に
言及されているのは注目すべきことだと思います。
生産性向上のためには働いている時間全てを
プロダクトにというのが前提になりそうですが、
あえて余白をもうけることで関係性をすっきりさせる。
フォーマットデザインに通じるのもちょっと面白いですね。
そしてスケールすることを前提にしていないからこそ、
個人の精神的資本となる粘り強さと好奇心を担保できる
ことも注目に値すると思います。
グーグルでは、マネージャーから個人選手への変更は日常茶飯事です。また、必ずしもマネージャー > 個人選手ではなく、個人選手でも貢献が高ければ役員レベルの給与をもらっている人もいます。人を管理することは一つのスキルでしかないため、管理に向いてない人や好きでない人も、自分らしく貢献し続けられます。
あと個人選手を「Individual Contributor (個人貢献者)」と呼び、「平社員」といった管理職でないといけないという偏った概念を植え付ける言葉は使われていません。上司や部下といった単語もあまり使われず、マネージャーやチームメンバーといったフラットな表現が多いです。
無数に上がってくるアイデアを事業に結びつける秘訣の一つは「ダメなアイデアを早めに潰す」。前回の「スピーディな意思決定をする」に通じるところがある。ダメなアイデアに固執しないこと。直感を信じ、アイデアを信用しすぎない、こと。