介助不足で複数回転倒し死亡 施設に2800万円賠償命令
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ご自分で歩ける、動ける方の場合、どんな施設でも24時間付きっきりは出来ないので、転倒をゼロには出来ません。この事を入居の際に共有出来なかったのでしょうか。ご自分で自由に動けて転倒リスクが高い人であれば20日で3回位転倒する事もあり得ます。それでも転倒をさせるな、となってしまうと今度は常時身体拘束等をしなくてはいけなくなり、それはまた尊厳を傷付ける行為として、原則認められていませんし、介護職としてそんな事はしたくありません。入居間もない事をみると、そういった情報の共有や関係作りがうまくいってなかったのかもしれません。一般的な共通認識が求められます。
ご家族は無意識のうちに「お金払っているんだから完璧な介護を」と期待しがちです。
でも形式的な安全を求めるなら「立つな」「歩くな」の防衛介護になってどんどん体力低下するわけで。。。つまりそもそも「完璧な介護」なんてないんですよね。
介護は「専門職」と「本人」と「ご家族」の「共同プロジェクト」だということの周知が必須です。
ということを昨日ちきりんさんのご意見と共にブログに書きました。
「共同プロジェクト型」取引と「等価交換型」取引のこと
https://www.mnhrl.com/tikirin-rinobe-2019-5-31/自分の意思で歩きたいときに歩けるようにするか、それとも常時身体拘束して、転倒させないようにするか。
ここ数年、転倒などによる損害賠償を請求するケースが増えている気がするが、転倒による賠償請求が当たり前になれば、転倒しないために身体拘束するなどの対応にならざるを得ない。
転倒しないために、安心安全のために、生きているわけじゃない。介護は自立支援であり、もちろんリスクを最小限に抑えるための環境づくりの必要はあるが、介護が必要になってもその人のやりたいことを実現しようとすれば、リスクは付きもの。
私たちでも日々生きる上でリスクが伴うように、介護施設に入ったとしても、リスクはある。
裁判官の介護に対する理解は急務であると同時に、入居する際のご家族とのコミュニケーションで、きちんと理解してもらうことはとても大切だと思う。