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【夏野剛×村上世彰】もしも高校生にファイナンスを教えるなら...
2019/6/3
2019年2月にドワンゴの新社長となった夏野剛氏と、「物言う株主」としてマーケットを揺るがしてきた投資家の村上世彰氏がタッグを組んだ。
夏野氏は、出版大手カドカワが設立母体の通信制高校「N高(学校法人角川ドワンゴ学園N高校)」で理事を務めている。今回、そのN高の課外活動として「投資部」を新たにつくり、村上氏が特別顧問に就いた。
「N高・投資部」の定員は50人。村上氏の村上財団が1人当たり20万円を無償で提供する一方で、村上氏は投資の指導面でも協力する。
中高一貫校にある秘密の投資部をテーマにした人気漫画「インベスターZ」さながらに、部員募集・審査を経て、7月1日に実際の株式投資をスタートさせる。
高校生であっても、株式投資を成功させるには、決算書に書かれている企業の数字を理解する「ファイナンス脳」が必須だ。
夏野氏と村上氏は、株式投資を通じて、高校生に何を教えようとしているのか。ファイナンスの知識を高校生に教えることができるのか。
NewsPicksの独占で収録した特別対談をお届けする。
決算書が読めたら「差はつく」
──高校生投資家に、どうやってファイナンスの知識を教えるのですか。そもそも株式投資をする上で、どのような知識が必要なのでしょうか。
村上 確かに、決算書はしっかり読める方が、その企業についてトータルに把握でき、知識も増えます。ただし、子どもたちに対して、「決算書を見ろ」「PL(損益計算書)やBS(バランスシート=貸借対照表)を読み込め」と頭ごなしに言っても無理です。
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この連載について
2019年も決算発表の集中期間が終わった。企業決算の経済ニュースを読んで、独特な専門用語にとまどったことはないだろうか。決算書を読むには、会計や簿記などファイナンスの知識が必要だが、実はそこまで難しいものではない。ファイナンスの知識が少しでもあれば、決算書や経済ニュースはさらに深く理解できるようになる。さぁ、今年こそ「ファイナンス脳」を鍛えよう。
書籍・雑誌の出版事業を中心に、ニコニコ動画などのWebサービスや、映像・ゲーム事業を展開。2015年にKADOKAWAとドワンゴが経営統合したことで誕生。ゲーム情報ポータルなどシナジーを生む新事業を模索。
時価総額
3,871 億円