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会計をつきつめた人ほど、一番読み解きがむずかしいのはキャッシュという結論にたどりつきます。DCF法がそれなりに確からしいという前提を設けるなら、企業価値の源泉はあくまでキャッシュでありPL・BSはその構成要素または前提条件であるという見方もできるからです。上場すると需給や期待値などの定性ファクターが多くなるので、もちろんそんな単純に図式化はできないのですが。
ファイナンス脳というワードの意味するところはいまだに正確に理解できてませんが、PL偏重主義からの脱却が目的のひとつにあるのでしたら、それはそれで正しいと思いつつも、普通にPLというものがなにを表しているのかを正確に理解するところからスタートした方が良い気もしています。
PLマスターが基礎編、ファイナンス脳は応用編というイメージです。単体決算なら上場企業であっても読み解きは割とやさしいですが、連結決算・M&A・IFRSなどの要素がはいると難易度がぐんと上がります。理想的には、数値の各論に入る前にニュースやIRなどの定性情報から財務諸表の仮説をたてて、PLやBSで仮説検証して、最後にキャッシュを理解できれば完璧と思います。ちなみにタイトルがドン被りしないようにご配慮いただいたのかもしれませんが、拙著は「ファイナンス脳」ではなく『ファイナンス思考』というタイトルです。よろしくお願いします笑
『ファイナンス思考』
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会計・ファイナンスの基礎知識的な内容はKindleで無料で提供しております。タダですし、期末試験の科目に会計やファイナンスがある経済学部の学生さんあたりが復習するには、参考になるんじゃないでしょうか。
ファイナンス思考 【無料特別版】
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なお、会計やファイナンスについておおまかに概要を掴みたい方には、拙著よりも以下の2冊をおすすめします。
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『ざっくり分かるファイナンス~経営センスを磨くための財務~』
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ちなみに、「ファイナンス脳」というテーマになったことは朝開いたNPで知りました笑。
私の場合は今回も「会計特集」と聞いてインタビューを受けましたので、6/9配信予定の記事の内容は主に会計ネタです。