【解説】日本人が理解してない、キャッシュレス革命と「その先」

2019/6/2
中国は、世界でもっとも現金が「消滅」している国だ。
日本ではキャッシュレス決済を進めるキャンペーンが花盛りだが、そのはるか先を行っているのが中国だ。老若男女にスマートフォンと決済アプリが行き渡り、道端の屋台ですら支払いができる。
そうした新しい決済インフラは、中国のビジネスのあり方も劇的に変えた。
オンラインショッピングから始まり、食事のデリバリー、シェア自転車やカーシェアリング、無人カラオケ、公共料金から金融サービスまで、お金の支払い方が、続々と新しいビジネスを生んでいる。
中国のキャッシュレスが生んだ「新経済」の光と影について、対外経済貿易大学国際経済研究院の教授であり、「キャッシュレス国家」(2019年、文春新書)の著者である西村友作氏にインタビューした。