ハラスメント法案可決 参院厚労委、29日にも成立へ
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ハラスメントと女性活躍推進法の法改正が参議院厚労委で可決。法案の内容は記事の通りですが、衆議院と参議院の採決時に附帯決議が多数つきました。
両院の附帯決議の中で、企業実務上重要な点は、以下です。
・性的指向・性自認に関するハラスメントや性的指向・性自認の望まぬ暴露であるいわゆるアウティングもパワハラに含まれ、企業の措置義務の対象になること。
・自社の労働者が行う、フリーランス、就職活動中の学生、教育実習生等に対するハラスメントについても一定の対策を求められること。
・自社の労働者が取引先、顧客等の第三者から受けるパワハラについても一定の対策を求められること。
・パワハラの判断にあたっては、セクハラと同様に「労働者の主観」を考慮すること。
衆議院の附帯決議
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_rchome.nsf/html/rchome/Futai/kourouF4A4EEE1E4CE9333492583E800014D3F.htm
参議院の附帯決議はそのうちアップされると思います。
この法の施行期日は、法の公布から1年を超えない範囲内、中小事業は3年を超えない範囲内とされています。大きな一歩です。
ま、悪意が有るか無いかは恐らくやった本人にしかわからないのですが、少なくともハラスメントは自分の欲求(自分がいいと思って行う行動)ですから責任はやった本人にありますね。欲しいものを得るためには手段は選ばないのでしょう。で、それは、幼い頃からのモラルや相手との関係性の学びが足りなかったからなのでしょうか。足りない部分を補うのは当たり前の話で、それが犯罪性のあることであれば尚更のことです。企業もしっかりと教育しなければダメでしょうね。
ま、そうは言っても、危険だなぁ…と思うのは、上層部の中に、そういうことをしてでも登って行ったような人が何人かでも居るような場合は、なあなあになったり揉み消されたりするのでは…と、やはり思えてしまうことです。
あと、いつにおいても、うまくズルくすり抜けていく奴は出てきますし。
それでも、このような、悪いことをしない人に不利益が増えないような法制度が生まれることは良いことだと思います。
情報漏洩や個人情報保護など、いつも、悪いことしようとしない人にまで規制がかけられたりするのが常なので。パワハラの防止、マタハラ被害を相談した従業員に不利益な取り扱いを行うことを禁止する、など企業に対しハラスメント対策強化を義務ずける法案が可決されました。