アングル:ユーロ圏統合深化は失速、欧州議会選で分断化顕著
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注目のコメント
欧州議会選挙の結果については、日本では極右政党の台頭に焦点を当てる評価が目立つ一方、現地では思ったほど伸びなかったとの評価が多いことに注意する必要があるように思います。実際、記事が指摘するようにpro-EU勢力は2/3を維持しています。
その上で、pro-EU勢力内も含めて、主要な政策について意見の異なる政党への細分化が進んだことは確かであり、その意味では、政策案件ごとに多数派工作が必要になるなど、議会内の調整は一掃複雑化し、かつ時間を要するようになることは予想されます。
こうした状況の下では、財政面はともかく、banking unionのような案件の優先度が下がることも、個人的には残念ですが、十分に想定すべき事態となるように思います。