ゲームは新しい未経験の困難に立ち向かう力を養うか
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うちの子は運動会の振替休日で、昨日は朝からゲームやってたみたいです。「新時代のリテラシーが必要になっている今、未経験の困難に立ち向かう力はバーチャルの世界でも訓練することができる。」そうなんですが、やはり実践しないとどうにも。ゲームはゲームの効用があるのですが、私は旅をお勧めします。計画通り、予定通りに行かないことも少なくなく、アナロジーをフル活用する場面もあります。
誤解なきよう、私自身、ゲームは大好きです。男性なら1度はプレイしたことのあるストリートファイターというゲーム。
私が小学生の時にプレイしたとき(ストⅡ)は、「ちゃんと波動拳コマンドが入力できるか」を意識していたように思います。連続で波動拳が出せると、上手くなった気持ちになる。
大学生でストⅣをプレイして、格ゲーの奥の深さにビックリしました。絶妙に練り込まれたゲームバランスとシステム。波動拳は飛び道具で強そうに見えるけど読まれたら大打撃を受ける諸刃の剣。ダメージだけ考えれば強キックを出したいところだけど、小回りは弱キックの方が良い。弱キックが一回でも当たれば弱キック→弱パンチ→弱パンチ→強キックとコンボが繋がる。ガードばかりしている相手には投げが有効である。投げには投げ抜けという回避策がある。でも、投げられたことに気づいてから投げ抜けを入力しても、人間の反応速度的に絶対間に合わない。だから「投げられるかも」というタイミングで投げ抜けを入力する必要がある。投げ抜けしているときはノーガードなので、読まれたら別の攻撃をくらう。
みたいな形で、システム自体は結構複雑で、僕は基本的なシステムを理解するまでに1年くらいかかった気がします。さらに言えば各キャラの技のスペック、例えば弱パンチは発生するのに何フレームかかるのか、ガードされたら何フレーム不利なのかなどを、上手い人は全て覚えている。(1フレームは1秒の60分の1)
また、上手い人はコンボも的確で、1フレームとか2フレームしか猶予のないコンボを正確に決める。これはもう繰り返しの練習によってなし得ているもので、尊敬しかない。
このように1つの格ゲーだけ見ても、システムリテラシーは鍛えられると思うし、努力する力も身に付くと思う。先日リクルートワークス研究所の奥の研究として、「キャリア初期に専門性を深めるとよい。なぜなら試行錯誤する力が身に付くから」とあったが、ゲームへの没頭も似たようなものがあるかもしれない。ゲームがシステム・リテラシーを向上させる点は否定しませんが、複雑なシステムを組み込んだfゲームでなければ、その効能は得られないように思います。おそらくゲームの種類によって効能は変わるかと。効能があるとしてもバランスが重要で、やはり現実に勝るものはないと思います。
少なくともガチャで射幸心を煽るゲームは、デメリットの方が大きそうですし、オンラインで現実世界を放棄したりするようなゲームのやり方もデメリットが大きいです。