中国の2019年自動車販売台数、伸び失速の見通し-新華社通信
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中国の動車販売台数に関する報道を見ると、その要因を貿易摩擦、景気減速とする記事が多いです。
「貿易摩擦や景気減速が需要を圧迫する中で、販売低迷から脱する気配はほとんど見えない。」(記事引用)
もちろんそれもあるとは思いますが、他にも要因があります。
例えば、中古車市場が拡大しています。また、最近は高級車を中心に並行輸入(新車販売台数統計に反映されない)が増えています。これらは国内の新車販売にはマイナスになります。
景気減速を理由にするのは簡単ですが、もう少し詳しく分析する必要があると思います。今年1月から4月までの販売量を見てみると、あまり増加する見込みはない。
都市部での公共交通はますます便利になり、
クルマの値段もそう高く感じなくなり、車を持つとステータスが高いという意味も薄くなった。
さらに車を買おうとおもってもハンバープレートはほとんど取得できないので、買おうとおもっても買えない。
いろいろな要因で2019年の中国では車はそれほどめちゃくちゃ売れることはないだろう。近年、中国では自動車以外でも販売を減らしているものが多く、その大きな要因の一つとして生産年齢人口の減少があります。中国の生産年齢人口は2015年の約10億人がピークでしたが、2065年には約7億人にまで落ち込みます(国連人口部の推移・予測)。50年間で生産年齢人口が約3割も減少すると言うインパクトは、確実に国内販売や消費に反映されます。