元マッキンゼーの医師起業家が“次世代クリニック”で医療現場の変革へ、Linc’wellが3.5億円を調達
コメント
注目のコメント
テクノロジーの力で患者の負担を軽減する動きは、良い方向性だと思います。
懸念点は医療の質が担保されるか、でしょう。米国でも同様の動きがあり、このようなビジネスモデルが急速な拡大を見せていますが、巷に見られる批判は、医療のコンビニエンスストアだ、というものです。早い、安いが、質が低い。しかし、医療はコンビニエンスストアとは異なり、質が低いことに多くの危険性が伴います。日本のコンビニエンスストアは質が高いので、そもそもこのような例えは成立しないかもしれませんが。
例えば遠隔医療の流れは、医師の孤立化を進めます。医師は画面を通して患者を診察し、そこに他の医師が関わることがなくなる傾向にあります。一方病院ならば、その待ち時間の間に医師同士が議論を重ねたり、別の医師も診察に加わることで、治療方針を吟味していることも度々です。早く結論が出るということは、迷いがないことと裏腹かもしれませんが、医療はそこまでクリアカットでないこともザラなのです。
また、シフト制を組むクリニックで勤務する医師には、最新の教育が行き届きにくいという課題もあります。勤務時間の時短を謳いすぎるあまり、皆で議論をしたり教え合う時間が限られてしまうのです。
これらは米国で実際に起こっていることではないかと言われています。二の足を踏まぬように、大学や教育病院と連携をしたり、人材交流をしたり、それこそ遠隔システムを用いて合同勉強会を開催するなど、医師教育にも気を配る必要があると考えます。
質が担保されてこその良い医療機関です。クリニックへ行く時に、スマホ1台で予約から事前問診、会計まで済む。「病院ってこうなればいいのに」を実践している”次世代クリニック”。しかも、土日祝含め、週7日開院。
規制が強い業界なので苦労も多いと思いますが、患者目線のサービスを取り入れた良いモデルですね。
医療機関は、罹患して弱っている患者が来るところなので、本来は他の業態以上に負担がかからない仕組みを取り入れるべきですよね。どんどん広がって欲しい。おお、Linc'well(リンクウェル)が3.5億円資金調達!Tech時代の、クリニックの業務フローを中から設計する代表格ですね。めっちゃ注目してます!
→参考記事:https://www.sbbit.jp/article/cont1/36008