【夏野剛】慶應と早稲田が競い合うべき理由
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大学が競合しあうのはいいのですが、競合相手が国内の、しかも同じ地域の大学だけになってしまうのは、日本の他の多くの産業と同じことですね。日本に中途半端に大きい市場があるからですね。日本の銀行が世界各地でチェース・マンハッタンやHSBCと顧客を奪い合おうとはしない、日本の新聞社や出版社がフィナンシャル・タイムズやペンギン・グループと市場を争おうとはしないのと同じでしょう。
中国や韓国、台湾、東南アジアの大学と優秀な学生を奪い合うなどということは、多額の投資を要するし、中短期的な合理的な方針とは見えないでしょう。しかし、それだと世界大学ランキングやその基準となる研究水準は、結局無用のものとなります。あくまで日本企業にどれだけ就職できるか、が基準になり、ガラパゴスな基準の競合にならざるをえません。日本の地方大学や高校にしても、県内の地方銀行や鉄道会社、県庁にどれだけ卒業生を送り込めるか、が競合の基準になります。この早慶の盛り上がりをいつも東大なので傍らでみていますが、
面白いのはSFCは自分のキャンパスに対して辺境の地だからか自虐的なことが多く
早稲田は会う人会う人がカラオケにいけば校歌を歌い始めるほど、早稲田が好きな
人が多い一方で色としてのまとまりはSFC生らしさや慶應生らしさは一言で
説明できても、へー早稲田だったんだということが多い気がします。
多様性がどのようにしてうまれているのかは非常に重要で、
大学に来てよかったと思えるのはこれまであったことがない同世代に会えた
ことが一番大きく、学生起業も東大に来れたからだと感じています。
多様性は単純に総人数も留学生が多いことが影響しているのか、
それ以外にあるならそこを上手く伸ばすことが早稲田は
戦略としてもとめられているのかもしれません。