【分析】倒産間近の危ない企業にありがちな2つのポイント

2019/5/23
会社が倒産すると、その影響は倒産した企業のみにとどまらない。倒産した企業で働く従業員は職を失い、取引先には未回収金(焦げ付き)が生じて経営が悪化するだろう。双方の会社だけでなく、その家族の生活にまで影響が及ぶことも少なくない。
帝国データバンク情報部は日々、あらゆる業種・業歴・規模の企業を対象に、倒産取材や、信用不安情報の収集をしている。
そうした長年の経験を通して、社内には倒産の前兆を察知する、様々なノウハウが蓄積されている。
そうした前兆の中でも、代表的なポイントに、「売り上げ急増」と「登記簿の大幅な変更」がある。
なぜ、これらのポイントが倒産と関係するのか。それぞれの事例を紹介しながら解説していきたい。

「粉飾決算」の見抜き方

まず1つ目の「売り上げ急増」について。