「中国撤退」はもはや時代の流れ
コメント
注目のコメント
中国は、どうも多国籍企業を甘く見ていた感じがする。中国政府関係の人は、自国の市場が巨大だから世界中の企業は、中国事業を最重要視するはずだと異口同音に言う。
しかし、多国籍企業はしたたかだ。彼らは特定の国には肩入れせず、常に世界での最適生産を指向する。グローバル市場は中国のように政府が企業を支配する構造とは違うのだ。だから中国が経済力を背景に、特定の国に圧力外交をしてもあまり効果がない。彼らは、あっさりと中国から撤退するだろう。
今回の米中摩擦では、中国は製造業のサプライチェーンがまだ付加価値の高い部分を負っていないことが図らずも判明したようだ。
中国は外資の「資金」を呼び込むために国内市場をある程度開放してきたが、外国企業にとって不利な条件は依然多く残っている。
まだ間に合う。中国は外圧を利用して思い切って市場を開放し、為替の自由化も進めていくべきだ。中国の民間企業にはそれに耐えられるだけの経営力があると思う。松野先生のご指摘のとおり、中国はこれを機に、国内市場の巨大さに依拠して外資に不利な条件を暗に突きつけるやり方は見直した方がいいのでしょう。
一方中国は、金儲けに貪欲な人材、海外に留学・就業して帰国する海亀組と新規事業に投資する豊富なリスクマネーが存在し、外資が抜けた穴を埋める存在が出てくる可能性もありうることも想定してもいい。